ornithkendorist's blog

剣道上達日誌ーブランク20年中年剣士の奮闘譚ー

剣道上達日誌 131130(43)暫定

OSSD道場 

大学生との稽古は、日々の町道場での稽古とは異質だ。大学生の稽古の至上命題は勝利することである。町道場の感覚で稽古をすると大学生の剣道に最初の一人との稽古では、少し気後れする。やり取りが成立し難いのだ。特に遠い間合いからの面には注意だ。しかし、打突が弱い学生が多く、応じやすい。しかし、日々の稽古においては応じて有効打突できる機会が少なく、タイミングよく捉えても気持ちが整わないことが多かった。一本一本を大切にする気持ちを再確認すべきだ。また、学生は攻めるではなく動いて間合いに入ることが多い。高校生ほどではないにしろその延長線にあると感じられる。その動きに揺動されてしまうことが少なからずあるのだ。時間を重ねて自らの剣道を作ってきた私と同年程度の高段者は、おそらく動かないだろう。ここが剣道再開組の最大の欠点だと思う。しかしながら、今回、一時間余りの詰めた大学生との地稽古でこれらのことが見えたことは収穫で、近いうちにまた学生と稽古がしたいと思った。

 

では、大学生の稽古と私の日々(週々?)の町道場での稽古と何が違うのか?これを言葉にしておくことは、上達日誌的にはとても大切なことだ。深い思索を伴っていないので、今後漸次改訂しなければならないのだが、

『大学生は稽古で培ったセンスと運動能力の差で勝敗を決する剣道』または『リズムの剣道』

『町道場は運動能力だけに頼らず、有効打突を得ること目指す理論の剣道』

と言えようか。いくつになっても結局はニューロンの繋がり具合が要であることは言うまでもなく、そこに抗うことは中年B−C級剣士の悲哀ともいえる。

 

閑話休題 上述の様に、大学1-2回生の打突は軽いのだが、この学年は高校時代に各地で比較的好成績を残し、府内、関西、双新人戦でも十分戦えている。つまり剣道のセンスを持ち合わせている学年で今後の躍進が期待されるのだ。しかし新人戦で戦えたとしても、ここから学年が上がりインカレの出場権をもぎ取るまでどの様な稽古を重ねるかが、分かれ道だろう。その軽い打突を真に一本の打突に変えて行くことに他ならないのではないだろか。今後は、彼らが強豪大学に一矢報いることに少しでも役立てたらと思う次第である。