ornithkendorist's blog

剣道上達日誌ーブランク20年中年剣士の奮闘譚ー

剣道上達日誌 131222(47)

KBT道場 with Korean

日本側の14人ほどが元立ちとなり、30人ほどの隣国の剣道愛好家と地稽古を行なった。本日の課題は、初太刀を大切にすること、と決めていた。一応は他流稽古で易々と打突を許すわけにはいかないと思ったから。

私の立ち位置は、下から五番目ぐらいだったので代表選手とはお手合わせできず、比較的若い元気な10数人との稽古となった。

隣国剣道の総じての印象は(サンプルが少な過ぎる!が)、剣線が安定せずにリズムで打ち間に入って来る。イタリアでの世界選手権の決勝戦における隣国選手の動きと相似だった。やはり代表選手の剣道を若い人達は真似するのだろう。

初太刀、9割がた面を打突することができた。その後も不思議なくらいに打突が決まった。相手は剣先がフラフラ動くので、中心を取って入って面、または攻めつつ誘って小手を合わせる。ほぼこれだけの作業。調子にのって逆胴の練習までしてしまった。しかし一人だけ思う様に動かせない人がいた。彼も剣先の動きは大きかったが、他に通用した攻めが効き難く、動きに吸い込まれる様に合わせられた。しかし後半では動きが読めるようになり、裏から覆うように攻め込み、剣先が上がったところから面を打突した。

上述の決勝戦、確かに相手の態度は日本の剣道の精神に反するものだと思う。翻って、日本側の時間稼ぎとも思われる試合運びは、剣道の精神に叶っているのか、と問われれば疑問がある。

ともあれ、この日の稽古において、私が打突させていただいた剣士は皆、気持ちよく一本取られたと頭を下げて表明してくれた。こちらも打たれた時にはそれを態度で伝えた。気持ちの良い稽古ができた。

剣道において背負うものがほぼない私たちと世界選手権に出場するプロ剣士を比べるのはおかしいのだが、剣道をしていることに代わりはない。いろいろ考える稽古となり、有意義だった。