ornithkendorist's blog

剣道上達日誌ーブランク20年中年剣士の奮闘譚ー

道具日誌 141105

 下2枚目の写真。この甲手の手の内の革もすごくしっくりして良いが、一枚目の写真の新しい甲手、その上を行く握り感覚でした。私、基本的に素人ですので自分の感覚とアドバイスを鵜呑みにしています。初使用だった訳で、すぐに馴染むはずがありません。

この小手を注文する際の後ろ盾としてMT先生に付き添ってもらったので、ファーストインプレを伝えたくFB経由で稽古後すぐにメールしたんです。まず私、「使いました甲手。青も気に入ってましたが、かなり違う印象。左手の握りが特に良くて柄の感覚が直に来る感じ。握り感が面の伸びに繋がるように思います。右は時に親指がつっかかりましたがこれは丸みを帯びてくれば大丈夫と思われます。今日もMO先生に引き出していただき良い稽古ができたのでした。これから第二道場なので手短なファーストインプレッションでした。そいえば中に特って刺繍があるけど特別の意味?と喜んでみたり…」、すぐに返事をいただきMT先生「だいたいね、はじめて使った小手をつっかかるとか、贅沢な悩みだね(笑)そして、、、引き出してもらうような稽古に慣らし運転もしない小手をつかうとかも(笑)」と笑いながらも、常識外れな剣士に釘を刺してくださました。ありがとうございます。

で、もう少し丁寧に。左手で握る竹刀の柄の感覚が直にくる。革は決して薄くはなく、全体に大きく、相反する概念のように思われるかもしれませんが、実際にそうなんです。左の握りが良くなると、竹刀の操作がし易く、おまけに竹刀が軽く感じられる。左の握りがしっかりしていると、面を打突した際に身体が強ばらずのびのびとうち抜けられるように感じられました。右手の突っ掛りは、言われてみれば、そもそも今日初使用だった訳でして。

それと特注ということで、中に特の文字の刺繍もあって、たぶんかなり質の高い鹿革を使用してくださったことも、良い道具を持つ満足感が使用感をより良くさせていることは否めませんが。

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下の甲手も大好きなのですが、上と比べると、さすがに細部の作りは見劣りしてしまう。しかし木綿の変化の仕方がただ者ではない雰囲気を醸し出している。織刺が大半を占めるこの小手は軽さも特徴と言えるかもしれないが、最近のすぐ使える小手が標榜するようななチープな軽さではなく、必要十分で安全性を鑑みたものと思われる。購入後、半年から1年でメンテナンスの目的でサービスで洗濯をしてもらい、後に1回洗濯をしてもらっている。長持ちさせる意味で定期的なメンテナンスは良いのだろう。小手頭の中身がほど良く空気を含ませn、安全性が高くなるだろうし、付け心地を高める。手の内の握りも感も良いが、これについては新しいにも関わらず、すでに上の方が勝っている。

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