ornithkendorist's blog

剣道上達日誌ーブランク20年中年剣士の奮闘譚ー

回復まで日誌(剣道昇段審査日誌1を兼ねる)20221113(回復までとしての最終回18)

枇杷島スポーツセンターでの六段審査でした。初受審です。数年前に全剣連的には受審可能でしたが、北海道では3回の講習会が義務づけられており、少し困っていました。しかし今年に限り、1回の講習会でOKということを8月に知り、受けるられる!となりました。うっすら受審を決めた8月からなかなか踏ん切りがつかぬまま時間が過ぎ、北海道の締め切りギリギリに申し込み。ということは、残り1ヶ月でのまとめ上げ、なんとかなるだろうとは思っていました。そして二週間前の一週間は一切稽古ができず、体調も崩す。一週間前の2回で仕上げ。その最後の稽古で右足脹脛の肉離れ。終わってます。しかし折角名古屋まで行くんだから落ちたくはない。肉体的にはほぼ不可能な状況でしたが、結構気持ちは落ち着いていて、なんとかなるだろうと思ってはいました。それでもやはり精神的には厳しかった。結果的に審査中は、痛みどめで痛みを感じずにできた。そして合格です。私の組みは私のみの合格。うしろの組みもお一人、その次の2組は合格者なし、次に1人。私の年代は結構厳しい感じではありました。

4人(A・B ・C・D)1組、1人が2人と立ち合いをします。私はDなので、まず残っているCと立ち合い、そのまま私が残って、一回立ち合いを終えたAと2回目となります。つまり私は立ち合いをする二人を事前に見ることができる。有利と考えるかどうかは人それぞれかと思いますが、私は前もって情報があった方が良いと考えます。わかったことは、C・Aともに出ていかない。先をかけず、待っている。当然、相手次第で対応を変えるのだが、Bも消極的だったのだろう。私とは合気を作り難いタイプに思われた。
出ない相手であることはわかったので、交刃になった時に打突されことを恐る必要がないのでじっくり構えることができるだろうと考え臨んだ。
まずC、いわば待ち剣的な方なので、こちらが先をかけていることを審査委員の方々に印象付けることはできる。前もって見た時には返技をあまり出していなかったので、面に対してどのように応じるのかが測れない状況だった。私の先がかかっていることは確信できたので、まず中心を割って面に行ってもよかったが、いまいち機会を見いだせないでいた。そこで右足を送り出すと同時に面を開けてみた。面には来なかったが、お相手の手元が上がることがわかったので小手に行った。部位を捉えた。しかし、その後、竹刀が胸に当たり胴紐に入ってしまった。開始線に戻り、触刃でありったけの掛け声を出した。NS先生が八段に合格した時、会場の隅まで届かせるつもりで声を出したと仰っていたので実践した。その次には面に行きたかったが、攻めたら面にきたので返し胴を決めることが出来た。相手は面にも来ることが分かったので、相面で勝負をかけた。先をかけているのは明らかに私だったので打ち勝つことができ、終了。竹刀を振った回数は3回だった。
次A、また小手からいってしまった。部位は捉えたが初太刀が2本とも小手は印象が悪いだろう。面も打てることも表現したい。このお相手もたぶん待っている。交刃で溜めた。気当てをしても出ない、先はかかっている。右足送りで思いっきり捨てて面に行ったところばっちり面を捉えることができた。もうこっちのものなので、慌てず間合いの攻防を楽しんだ。あまり意味のない胴にこられたが前で裁き、終了。
終わった瞬間、二人に使えた感をもった。これでも落ちることはあるだろうからダメなことも覚悟しつつ、発表をまった。結局、一本も相手に部位を掠らせることもなかったが、これは打たれなくないという思いではなく、先を意識して攻め続けた結果だと思います。

このような立ち合いができたのは、ひとえにご指導してくださった先生方のお陰です。ありがとうございました。