ornithkendorist's blog

剣道上達日誌ーブランク20年中年剣士の奮闘譚ー

打突の強度

体の運用は平行移動にすることで、見違えるほどに打突は強くなる(審査員は横から見ているのであり、前かがりや反り返りは悪印象を与えるだろう)。言い古されていることではあるが、腕で打つのではなく、脚が先導して打突するのである。早く打とうとするのではなく、しっかり振りかぶる。これも当然の基本である。加えてこの頃打突が流れ気味だ。右手に力が入っている証拠といえよう。昔は小手の内側の革は、まずどこから切れたか?左の小指からだった。しかし再開からの小手は右の親指第一関節の辺りに小さく穴が開く。これ多分、ダメな手の内の証拠だ。別件として、まっすぐの軌道。竹刀が逸れる軌道は当然、相手に気付かれ易い訳である。

まとめると、左手を軸に右手に力を入れすぎず、真っ直ぐに大きく振りかぶり(肩甲骨の意識を伴い)、脚から体を平行移動させるように前に出て打突。加えれば、打突の瞬間はある程度、右の握りを解放することで手の内の効きで打突に冴えが加わる。以上。

 

約半年後に向けて

転勤により遠くの剣道連盟に移籍し、かなりの剣風の違いを実感したこの3年半。違いに戸惑いつつ、最初の2年間は試合に出たりもした。しかし、過去1年ばかりは続けてきたものの少し意識が下がった。しかし完全に離れることはなく、剣道を意識に起き続けることはできた。さて六段受審が可能になる来年春に向け、きちんと稽古を積んでいきましょう。というか、気持ちは付いてきた。そして課題も明確で、その課題が克服できれば合格できるに違いない、と高を括る。

審査では、1分間の組み立てをできるかどうかが、自分なりの課題だ。おそらく同年代で六段を受審する(成人で剣道を始めた人や選手的な意識をなく剣道を中断した人)人と比べれば、格段に打突のスピードは速い、と思われる(うぬぼれ)。というのは、これまで受審前の立会い練習台になっていたことの経験から(ただ、課題は打突の見栄え、強さである。ここしばらくで改善の兆し。改善されなければ確実に不合格だと思う)。つまり初太刀相面で取れればの話です。もし引き出されるような状態で小手を合わせられたらお終いです。この可能性は大いにあり、というのはこの年代で六段受審者は、頭で考えて剣道をします。裏をかくことに長けている。機会を捉えるのは上手いと評される私としては、やはり正攻法、刃筋正しい初太刀で始めたい。その後はもうひと太刀は面で行っても良かろが、そこは流れ。攻めて攻めて合気の勝負。気持ちが見えれば、小手でも胴でも。表裏刷り上げ面の見栄えは課題ですが。

上達日誌 20180518 (5)

TD先生教士八段

入って水月を突くように面を打つようにアドバイスをいただく。TD先生との稽古が進むに連れ、どうにもならない状態になる。肩に力が入るし打ちも冴えない。その中で上述のアドバイス。打たせていただく時にはうまく行く気がする。そして今日も外から見ていただき、右足の攻め、掴みながら入るとこはいい。が、さあ出る時に足の裏が見えるように出る。不思議な入りとのご指摘。気をつけよう。

〜ーさん五段

噛み合わないタイプの方である。しかし体がしっかりしてるので重い打突をされる。こちらからの面を小手に合わせようとされるが、高い位置にある小手を打たれる。打たれてはいない状態。互いに面で行くのかと思っていくと、この小手を出される。後の先でいくべき場面である。分かっているにもかかわらず、そうなるのは、相手の方が上手ということだろうか。考えどころだ

上達日誌 20180516 (4)

MB先生教士七段

トリッキーな動きに動揺しないのが今日の目標。OSのSDKのMM先生のパッパァーン的な表現が身にしみるんですね。前にも書きましたが、考えてもできないことはできない。しかし、構えて合気を心がけつつ、相手の呼吸や動きを捉え、吸ったタイミングや動きを見せたタイミングで、小細工なしに入ると打突が叶うことがあるんですね、これが。一言でどう表現すべきか、観察に裏打ちされた感覚、のような。こういう感覚を積み重ねれば、達人や!(笑)

TH先生教士七段

面打ちの際、竹刀が立ち気味。立った状態で打突でねかせても剣先は走らない。振り下ろしながら先端を走らせる。独り打ち込み台を見ていてくださり、手が先に出ている。下半身から先。稽古不足というか、基本打ちもしていない。ちょっとしたアドバイスを心に留めるようにしよう。

KB先生教士七段

小細工せずに気持ちを読んだ。先生曰く「どんどん強くなるな」。そんなはずはありません。稽古していませんから。逆に、稽古しない方がいいのかもしれません。

上達日誌 20180514 (3)

なんと久々か。

YS先生範士

 先生とは相性がいいのか、引き出し上手か。二本、中心を割って思いっきりで面。綺麗に入った。小細工しないで攻めて打てば打ちが弱くならないのかもしれない。終了後、いつものように「TKは強いなぁ。これから楽しみだ」。ありがとうございます。しかしながら強いことの意味はもうないかもしれません。

KT先生教士七段

先生曰く「一回引いて出て打突」と見抜かれていた。が、相面は二本、面を受けて小手は打つことができた。が、小手を打ったあと横に逃げる形になってしまった。打っていない、当ているのだとご指摘。改善します。また先生曰く「打突の機会は全て分かったけど、力が弱く合わせられなかった」「打ちは速い」。OSのSE稽古会では、色がない打突だからと高評価をいただいていたことは遠い昔。実際のところ、一回引いて出させて打つのは得意なパターン。つまり得意なパターンを出すまでの作りをすれば、攻めのパターンを多様にできるということ。しかし引いたところで、あと一歩詰められたら対応できないはずなので、相手次第か。

稽古日誌160907(51)

MiddleST先生

試合のエッセンスを仕込んでくださった。当たり前のことといえばそうですが、週末の試合への仕上げとしてはとても有り難いアドバイスだった。逆交差をする癖がある。反則を取られる。追い込まれた時に自分から出たら確実に合わせられる。払って入る時は中途半端では避けられる。打ち切ること。まじめに対峙しすぎる。余裕を持って、ふざける訳ではないが、真っすぐすぎる必要はない。横の動きも有効。固くない過ぎない。打ち出るときに体を盛り上げて出る。いい加減に直せ。

YoungerST先生

いつもと同じアドバイスだ。引いてからでたり、かわしてからでたり、そればっかりだ。北海道の剣道は違う、攻めて出て打突だ。(そんなつもりはないのだが、そう映っているのですな)。

SiT先生

自分の間合いを早く体得せよ。やはり面が面金だ。遣って出させる。